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イニシエーション(伝授)

この世界では言葉は甘いものたりうるが、次の世界では言葉ほど重荷になるものはない。
イブン・アラービ

人生の隠された目的は、自らの神聖さに参入し、目には見えない内なる永遠の自己への入り口へと踏み入ることです。 インドの神秘家のシャンカラは書いています。「身体というものは自己のための経験を積むための乗り物である。」 しかしこの可能性を私たちは直接目にすることはできず、またそれは日常生活に圧迫されることによってあいまいなものになっていきます。 幼年期が青年期に、そして青年期が成人期に明け渡されるように、身体もまた、精神的な主よりはむしろ世俗的な主の僕となっていきます。 私たちの存在理由に対する説明は、誰か、あるいは何らかの影響がその神秘について伝授するまでは得られません。 伝授の儀式が案内される中で、愛する者が最愛の者と出会い、旅する者が目的地を発見し、魂が神を見出します。

銀河での地球の運行を学ぶことで、人間の持つ死すべき運命への理解を生み出すと共に、星々よりも長らえることへの切望を作り出します。 神秘の専門家により与えられたり、または個人的な神秘な源からであったり、どのような伝授の様式であるにせよ、それは通常の存在からの脱出を喚起します。 フランスの哲学者、ブレーズ・パスカルは死を垣間見た後で書きました。「地上での一日の試練に対する永遠なる歓喜。」 意識的な瞬間、永遠の瞬間に、人生はその彷徨から立ち上り、真実な神秘の旅へと出発します。


関連する引用:

「真のトゥーラとは具体的な場所を指すのではなく、世界の四つの方向すべてに広がる精神的な次元を指す。」
マヤーサヒル

「精神的な導きだけが、低次の自己の覆いを貫通する。」
ロンダのイブン・アバド

「私はどこから来て、何をするべきなのか? ...私の魂はほかのどこかから来た、それは確かなこと、そして私はそこで生涯を閉じるのだ。」
ルーミー

「現在とは、伝授された心にとってはひな鳥の居場所のようなものである: 彼等はそこに避難し、留まる。」
イブン・アタ‘アラー

「身体は神の住まいである。 それ故にこう言われている。“汝自身を知れ”と。」
ルクソールの寺の格言

「あなたをおいては、荒野も砂漠も存在しない。なぜならあなた自身があなたの覆いであるからだ。」
イブン・アラービ

「個人の努力だけで覆いをはがした状態に至ることは不可能である。」
ナクシュバンディ教団

「全ての神から生じたものは、世界を打ち負かす。」
マイスター・エックハルト

「啓示をもたらさないものは何であれ、覆いである。」
ハージワリー

「心が静寂である時、心を遥かに超えた世界へと入っていくことができる。
ヒンズーの経典、ウパニシャッド
 

[内なる目は外なる目よりはるかに力強い。」
アルーガザリ

グルジェフは最後の旅としてラスコー洞窟に向かい、そこで彼は川を渡る鹿の図について次のように指摘した。この図は伝授の儀式を表わしており、数千年前に生存した知恵のマスター達によって描かれたものである。


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